1974年、横浜新杉田に一軒の小さなラーメン店がオープンした。
とんこつと鶏ガラをベースにしたコク深いスープに特製醤油ダレ。
この一品が、やがて驚くほどの評判を呼び、横浜ラーメンの名店として世に知られ渡ることとなる。その店こそ、いま“家系”と呼ばれる全国のラーメン店の頂点に立つ「吉村家」である。
横浜のさまざまなラーメン文化の中で、ご当地にしっかりと根をおろし、しかも全国にその味を広めていったと言う点で、家系総本山 吉村家の存在は大きい。
今では店主 吉村実の味を受け継ぐ人間は、直弟子・孫弟子を含め300人にも及ぶという。
吉村実は言う |